学科試験で間違えやすい問題24選!平均合格率とスコアアップのコツ

学科教習と技能教習・検定のコツ

学科試験で間違えやすいといわれている問題は特徴があります。

最低限抑えるべきポイント、仮免学科試験と本免学科試験の内容と平均合格率、スコアアップのコツについてご紹介していきます。

しっかりと対処して、一発合格を目指しましょう。

  1. 「絶対」など、言いきっている問題は注意すべき!
  2. カタカナに注意
  3. イラスト問題は確実に
  4. 黄色の灯火の信号といわれると、黄色信号ではなく黄色の点滅信号と間違える
  5. 追い越し禁止と駐停車禁止、交差点から何メートル手前だったかな?
  6. 高速自動車国道の本線車道における最高速度は大型貨物自動車も100km/hだったかな?
  7. 原動機付自転車の2段階右折について
  8. 進路変更の合図の時期を、「30m手前」の右左折合図と間違える
  9. チャイルドシートの正しい取り付け方は前向き?後ろ向き?
  10. 長時間運転するときは2時間に1回休息?
  11. 道路でしてはいけないこととは?
  12. 赤色の灯火の点滅信号は全員が一時停止ではない?
  13. 停止線がない場合の停止位置は「交差点の直前」!
  14. 速度の速い車が右の車線を走るわけではない?
  15. 停止禁止部分の標示は進入禁止ではない?
  16. 緊急自動車に道を譲るときは必ず一時停止しないとダメ?
  17. 警音器はコミュニケーションの手段としてアリ?
  18. 故障車をけん引するとき、けん引免許はいらない?
  19. 小型特殊自動車と原動機付自転車はオマケ
  20. 初心運転者期間制度はそれぞれの免許を取得してから1年
  21. 故障車のけん引するときの間隔は?
  22. 日常点検はいつやるの?
  23. 積載できる荷物の高さは「地上から」!
  24. 二人乗りはいつからできる?
  25. 何点で合格できるのか?合格率は?
  26. 一発合格を狙うなら教習所が用意する問題をとくべき!
  27. まとめ

「絶対」など、言いきっている問題は注意すべき!

”車を運転中、急ブレーキは絶対にしてはいけない”、など『絶対に〜』『必ず~』『いかなる場合も~』のように100%言いきっている問題は、注意が必要です。

このような100%言いきっている場合は、圧倒的に答えは×であることが多いのが特徴です。

カタカナに注意

問題:路面が水で覆われているとき高速走行をすると、タイヤが水の膜の上を滑走することがあるが、これをフェード現象という。

➡回答:×

日常会話で使用頻度の低いカタカナ言葉はよく出題されるため注意が必要です。

水の膜の上を滑走する「ハイドロプレーニング現象」、タイヤが波打ってバーストする「スタンディングウェーブ現象」、熱によってブレーキが効きにくくなったり効かなくなる「フェード現象」や、「ベーパーロック現象」など見分けられるようにすることが大切です。

イラスト問題は確実に

基本的な考え方を押えると点数のとりやすい問題です。

一部例外はありますが、基本的に「一時停止」「徐行」「速度を落とす」「注意する」「確認する」といった表現は○と考えるべきです。

一方で「急ハンドル」「急ブレーキ」「加速する」「大きくハンドルを切る」「このまま」「そのまま」といった内容は×と考えます。

配点の高い問題なので確実に点数を稼ぎましょう。

黄色の灯火の信号といわれると、黄色信号ではなく黄色の点滅信号と間違える

問題:黄色の灯火の信号に対面する場合、車や路面電車や歩行者は、他の交通に注意して進むことができる。

➡回答:×

解説:黄色の灯火の点滅信号のときは、他の交通に注意して進むことができますが、この問題は黄色の灯火の信号ですから、『止まれ』が正解です。

『点滅』と言う言葉があるかどうかをしっかりと確認しましょう。

追い越し禁止と駐停車禁止、交差点から何メートル手前だったかな?

問題:交差点の手前から30メートル以内の場所は駐車も停車も禁止されている。

➡回答:×

解説:駐停車禁止なのは交差点の手前から5メートル以内です。

30メートル手前まで禁止されているのは、追い越しです。

もちろん交差点内も禁止です。

高速自動車国道の本線車道における最高速度は大型貨物自動車も100km/hだったかな?

問題:高速自動車国道における大型貨物自動車の最高速度は80キロメートルである。

➡回答:○

解説:大型乗用自動車(バス)については、高速自動車国道での最高速度は時速100キロです。

ちなみに、『本線車道が道路の構造上往復の方向別に分離されていない区間』と言う記述があると、貨物も乗用も、80キロでも100キロでもなく、一般道路と同じ速度になります。

原動機付自転車の2段階右折について

問題:交通整理が行われている、車両通行帯が3以上ある道路の交差点において、右折しようとする原動機付自転車は、標識や標示によって通行区分の指定が行われていても、道路の左端に寄って通行しなければならない。

➡回答:○

解説:3車線の道路を走行している原動機付自転車が、交通整理が行われている(=信号機がついている)交差点で右折する場合は、2段階右折をしなければならなりません。

ただし、2段階右折を禁止する標識がある場合は普通車と同じ右折方法(=小回り右折)になります。

ちなみに文章中にある、『標識や表示によって通行区分の指定が行われていても』は、直進や左折、右折の区分をしていると言う意味ですので、2段階右折は禁止ではありません。

進路変更の合図の時期を、「30m手前」の右左折合図と間違える

問題:同一方向に進行しながら進路変更する場合の合図の時期は、その行為をする30メートル手前に達したときである。

➡回答:×

解説:進路変更の合図の時期は進路を変えようとするときの3秒前です。

ちなみに、30メートル手前で合図を出すのは、右左折のときです。

チャイルドシートの正しい取り付け方は前向き?後ろ向き?

問題:助手席でチャイルドシートを使用する場合は、座席を一番後ろまで下げ、後ろ向きに取り付ける。

➡回答:×

解説:チャイルドシートは助手席用のエアバッグからなるべく遠ざけることを考えなければいけません。

そのため、助手席で使用する場合は、座席を一番後ろまで下げる必要があります。

座席を一番後ろまで下げても、後ろ向きにつけてしまうと子供の頭はエアバッグに近づいてしまいますので、前向きに取り付けるのが正解になります

長時間運転するときは2時間に1回休息?

問題:長時間運転するときは2時間に1回程度休息をとるとよい。

➡回答:○

解説:いわゆる一般常識を問う問題です。

休息をとることは違法ではありませんし、リスクもありません。

そのため素直に○と考えましょう。

他にも似たような問題が出題される可能性がありますので注意しましょう。

道路でしてはいけないこととは?

問題:久しぶりに会った友人と歩道橋の上で立ち話をした。

➡回答:×

解説:道路とは「一般の人や車が自由に通行できる部分」であり、歩道も歩道橋も道路の一部です。

そのため、他の人に迷惑をかけたり、他の人の足を止めさせてしまう可能性のある行為は控えるべきであると考えましょう。

他にも「自宅の前に物を置く」や「交通量の多いところでキャッチボールをする」といった行為もしてはいけないと考えてください。

赤色の灯火の点滅信号は全員が一時停止ではない?

問題:赤色の灯火の点滅信号に対面する場合、車と歩行者は停止位置で一時停止しなければならない。

➡回答:×

赤色の灯火の点滅信号は「一時停止」の標識と同じ意味です。

しかし、歩行者だけは一時停止の義務がないため問題文の中で誰が対象になっているのかを確実に読み取りましょう。

歩行者は他の交通に注意して進むことができるため、一時停止は不要です。

停止線がない場合の停止位置は「交差点の直前」!

問題:信号のある交差点で停止線がない場合の停止位置は、信号の直前である。

➡回答:×

停止位置において一番優先されるのは「停止線」です。

つまり停止線がある場合は「停止線の直前で停止」が正解です。

次に優先されるのは「交差点」です。

そのため「信号」や「一時停止の標識」があっても、「警察官」がいても停止線がない場合の停止位置は「交差点の直前」が正解となります。

速度の速い車が右の車線を走るわけではない?

問題:二つの車両通行帯のある道路では、速度の速い車は右側の車両通行帯を通行しなければならない。

➡回答:×

車線が複数ある道路では「一番右の車線は空けておくこと」がポイントです。

基本的に「速度」と「車線の選択」との関係はありません。

また「速度が速い=追い越し」でもありませんので気をつけましょう。

停止禁止部分の標示は進入禁止ではない?

問題:車は、停止禁止部分の標示の中に進入してはならない。

➡回答:×

停止禁止部分は警察署や消防署などの前に設けられることが多く、緊急自動車が出動の際、すぐに出て行けるように空けておくべきスペースです。

渋滞などのときに、そのまま進むと標示の上で停止してしまう可能性があるときに進入してはならないという意味なので、通過することはできます。

緊急自動車に道を譲るときは必ず一時停止しないとダメ?

問題:交差点やその付近以外の場所で緊急自動車が近づいてきたときは、道路の左に寄って一時停止しなければならない。

➡回答:×

ポイントは「どこで緊急自動車と出会ったか」です。

「交差点やその付近以外」=曲がるところのない一直線の道路という意味です。

この場合は左に寄せれば緊急自動車の進路を確保できますから徐行・一時停止不要です。

一方で「交差点やその付近」という問題の場合には、交差点の近くという意味なので「交差点を避けて一時停止」が正解です。

警音器はコミュニケーションの手段としてアリ?

問題:前の車が発進しないため、警音器を鳴らして発進を促した。

➡回答:×

警音器(クラクション)を鳴らすことができるのは、標識など法令によって決められた場所と危険を避けるため止むを得ない場合です。

感情表現やコミュニケーションの手段ではないのでご注意ください。

故障車をけん引するとき、けん引免許はいらない?

問題:750キログラムをこえる故障車をけん引するときは、けん引免許はいらない。

➡回答:○

車の故障は予測のつかない緊急事態なので、重さに関係なくけん引免許は不要です。

また750キログラム以下の車をけん引する場合もけん引免許は不要です。でも、故障車をけん引して高速道路を走行することはできませんので、ご注意ください。

小型特殊自動車と原動機付自転車はオマケ

問題:普通二輪免許を受けている者は小型特殊自動車を運転することができる。

➡回答:○

小型特殊免許と原付免許は技能試験もなく教習所に通わなくても取得できるものなので、他の免許を持っていればオマケで乗れると考えましょう。

ただし、小型特殊免許では原動機付自転車に乗ることはできません。

また原付免許では小型特殊自動車に乗ることはできませんので注意しましょう。

初心運転者期間制度はそれぞれの免許を取得してから1年

問題:普通二輪免許を受けて通算して1年以上の者が新たに大型二輪免許を受けると初心運転者期間制度の対象にはならない。

➡回答:×

初心運転者期間の対象となる免許を新しく取得した場合はその都度1年間対象になると考えます。

故障車のけん引するときの間隔は?

問題:故障車をロープなどでけん引するときは、けん引する車と故障車との間に5メートルをこえる間隔を保たねばならない。

回答:×

正解は「5メートル以内」です。

特に数字を問う問題はその数字の周辺にある表現をよく確認する習慣をつけるようにしましょう。

日常点検はいつやるの?

問題:自家用の普通乗用自動車の日常点検は1日1回行わなければならない。

回答:×

自家用の普通乗用自動車の日常点検は「適切な時期に行う」が正解です。

持ち主の責任として、気になったときに確認しましょうという意味です。

積載できる荷物の高さは「地上から」!

問題:二輪車で荷台に荷物を積むときの制限は積載装置から2メートル以内である。

回答:×

積載の高さは地面から測るのが正解です。

そのため数字が合っていても「積載装置から」と書いてある場合は×です。

数字だけでなく「どこから」測っているかに注目しましょう。

二人乗りはいつからできる?

問題:普通二輪免許を通算して1年以上受けている人は、大型二輪免許を取得すれば大型自動二輪車で二人乗りができる。

回答:○

普通二輪免許を受けて1年が経過しているため大型二輪免許を取得した日から大型自動二輪車で二人乗りができることになります。

初心運転者期間制度の1年と数え方が異なりますので注意しましょう。

何点で合格できるのか?合格率は?

仮免学科試験

試験時間30分、問題数は50問、問題は全て〇×(正誤)選択式で、出題範囲は第1段階のうちのすべてとなります。

全50問の90%である45問以上が正解であれば、仮免学科試験は合格です。

基本的な交通ルールやマナーなど、基礎的な知識も多く、合格率は約90%となります。

本免学科試験

試験時間50分、問題数は95問、問題は1問1点の○×(正誤)選択式90問、そして1問2点のイラスト問題5問。

全95問で100点満点のうち90点以上で本免学科試験は合格です。

出題範囲は仮免学科試験よりも広範囲となり、合格率は平均して約70%と言われています。

一発合格を狙うなら教習所が用意する問題をとくべき!

教習所では、本免学科試験でどのような問題に不正解が多いのか、その傾向を把握しています。

本免学科試験の合格率をあげるために、各教習所は学科教習で重点的に説明したり、練習問題を用意するなど、工夫をしています。

そのため、教習所が用意する問題は本免学科試験を意識した良問であることが多いです。

教習所が用意した問題を解くこと、そして間違った内容を潰していくことが、結果として一発合格への近道になります。

まとめ

技能試験に合格できても、学科試験でつまずく人は意外と多いです。

「勉強しなくても合格できるよ」という人も中にはいますが、そういった周りの声に惑わされてはいけません。

一発合格を目指し、力を十分に発揮できるように、しっかりと準備してのぞみましょう。